生活の声を聞く
Café de FUKUSHIMA 活動報告



東北・福島の現場から、石川和宏さんのご報告をお届けいたします。

人間の生活の基本は「衣食住」であるとよく言われます。
震災当初の支援では、まず「衣食」を確保することが、緊急の仕事でした。
そしていよいよ「住」に関わる支援が佳境を迎えています。
津波被災地では、仮設住宅の閉鎖・集約が始められました。
災害復興住宅への入居が進められています。

放射能被災地では、昨日(6月14日)、川内村の避難指示全面解除が報道されました。
他の自治体でもこういった流れが加速されていくのだと思います。

こういった「居住」に関わる支援の報告を拝見させていただきますと、いつもその難しさに胸が締め付けられます。
どこに住むのか。
再建が本当にできるのか。
転居を考えなければならないのではないか。
多くの被災者が生活や資金の問題、地域とのつながりへの不安に悩まされています。
一人一人に丁寧に向き合わなければならない支援です。
支援者の皆さまのお働きに頭の下がる思いです。

加えて、放射能被災地では、再居住への懸念が厳然と存在します。
これらの声は、現場に出向くことでようやく聞こえてくる、生活の声にほかなりません。
そして支援が被災者の生活といのちに関わるものであるならば、やはりこの生活の声を聞かなければならないのではないでしょうか。

石川長老のご報告からぜひこういった現地の声、特に居住という生活の最大の根幹再建の中にある声を、祈りに憶えていただきたく存じます。

(2016年6月15日 東北ヘルプ理事 阿部頌栄)




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